今日のテーマは病理学です。
病理学とは病気の原因、病気が発生するまでの経緯、病気の診断をする分野です。
一緒に勉強して行きましょう(^_-)-☆
<骨粗鬆症>
自覚症状の無い患者数を含めると1100万人を上回ると言われています。
その8割もが女性だとも言われています。
60代では3人に1人、70代では2人に1人という高齢になればなるほど、発症率が高くなります。
「骨粗鬆症」は閉経・老化に伴って骨密度が低下することによって起こる
【原発性骨粗鬆症】と先天性や薬物性、
栄養性によって発症する【二次性骨粗鬆症】の二つに分類される。
骨粗鬆症患者のほとんどは原発性骨粗鬆症。
骨密度は20歳をピークに達し、50歳代前後からカルシウムを吸収する力が低下するため、急激に骨密度が低下する。
また、更年期と閉経は骨粗鬆症の原因に大きく関わっていて、加齢とともに女性ホルモンが増加する男性と違い、女性ホルモンの分泌が加齢とともに減少する女性にとっては骨密度が減りやすい状態になります。
これは骨を破壊する破骨細胞を減らす作用を持っている女性ホルモンのエストロゲンが大きく関係している。
加齢や閉経などによって女性ホルモンが減少しエストロゲンが減少すると破骨細胞が増えすぎることで骨密度が低下していく。
症状
①微少骨折からの骨折
骨密度が低下すると背骨が重力などにより圧迫を受け続ける。
この圧迫の力により非常に長い時間をかけて骨折が発生する(圧迫骨折)。
これを微少骨折といい、この時点では痛みはほとんど出ない。
また背骨が圧迫されるため、猫背になったり身長が縮んだりもする。
これがさらに長時間続いたり、転倒、くしゃみなどによる衝撃によって骨折が起こる。
骨折が起こると背中に激痛が走り、この時点で初めて骨粗鬆症だと気付くケースも多い。
②呼吸困難、食欲不振、胃もたれなど
背骨が圧迫をされることで内臓にも悪影響が生じる。
<糖尿病>
糖尿病と疑われる患者数は690万人に上り、40歳以上になると5人に1人が糖尿病と言われている。
食事などにより糖質(ブドウ糖)を摂取されると血糖値が高くなる。
すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌される。
このインスリンの働きにより血糖値は正常に保たれている。
このインスリンの量が不足をしたり、働きが悪くなると血糖値を正常に保てなくなり、糖尿病を引き起こす。
ブドウ糖は血液に含まれ全身に届けられるが、
インスリン分泌に異常が起こると血液中のブドウ糖が増えすぎて尿に糖が出てくる。
糖尿病にはいくつかタイプがある。
【Ⅰ型糖尿病】
膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体内のインスリンの絶対量が足りなくなって起こる。
子供のうちに始まる事が多く、以前は小児糖尿病などと言われていた。
【Ⅱ型糖尿病】
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、
インスリンの働きが悪くなりブドウ糖をうまく取れ入れられなくなり発生する。
生活習慣が大きく関係し、糖尿病の95%以上はこのタイプに当てはまる。
【遺伝子の異常や他の病気が原因となるもの】
遺伝子の異常や肝臓・膵臓の病気、感染症、免疫の異常などの病気が原因で糖尿病が引き起こされる。
【妊娠糖尿病】
妊娠中に発見された糖尿病。新生児に合併症が出ることもある。
症状
①のどが渇く
体内の糖濃度がインスリンで下げられなくなるため、水分で濃度を下げようとするため。
②食欲が異常に強くなる。
糖尿病の初期段階ではインスリンが大量に分泌されるため、食欲が増す。
③おできが出来たり、皮膚が化膿しやすくなる。
血糖値が高い状態が続くと、抵抗力が急激に落ち、細菌などに感染しやすくなる。
<関節リウマチ>
関節リウマチ患者は70万人いるといわれ、その関節リウマチになる方の約80%が女性です。
リウマチはヒトの免疫システムの異常と深くかかわっている。
免疫とは、病原体などの異物(抗原)が体内に侵入してきた時にその異物(抗原)を攻撃する武器(抗体)を作って、異物を体外へ排除するシステムのことを言う。
この免疫システムに何らかの異常が起きると様々な病気を引き起こす。
花粉症や食物アレルギーなども免疫システムの異常が原因と言われている。
特定の花粉、特定の食べ物の成分などに過剰に反応してしまうという免疫システムの異常によるもの。
これらの免疫反応の標的は、あくまでも体外から侵入してきた異物です。
しかし自己免疫疾患という、本来なら免疫反応を起こさないはずの自分の体の成分を異物と間違え抗体を作り、
自分自身を攻撃してしまい、関節に炎症が起こり腫れて痛みます。
症状としては手の指では指先から2番目と3番目の関節が腫れてくるのがこの病気の特徴。
物を握る、絞るという動作がしにくくなったり、物を落としやすくなったりする。
指輪が抜けなくなったり、入らなくなったりもする。
足については、左右の足裏と指の付け根の関節に症状が出やすい。
朝、起きて立ち上がると、でこぼこ道を歩くような違和感を足に感じたり、
指の付け根の関節が腫れて履けていた靴が履けなくなったりする。
他には正座ができなくなったり、長時間座った後にすぐに立てないなどの症状もある。
<痛風>
痛風患者数は50万人ほどいると言われ、そのうち99%は男性と言われている。
痛風は体内にある尿酸が一定量を超え、増加することにより発生する。
本来、尿酸は食物の中にも含まれている「プリン体」と呼ばれる物質が体内で代謝されてできる物質で、
通常は尿中に排泄される。
これが、食べ過ぎ・アルコールの飲みすぎ・肥満・ストレスなどにより
血液中の尿酸濃度が高くなると体内に蓄積されていく。
蓄積された尿酸はナトリウムと結びつき、尿酸塩(にょうさんえん)という結晶となり、
関節の内面に沈着し、炎症が起き、痛みが発生する。
「風が吹いただけでも痛い」という意味の病名通り、激痛が走るのが特徴。
まとめ
このように様々な病気があり、それぞれ色々な原因や症状がある。
ただ、大元を辿っていくと・・
『ホルモンバランスの乱れ』『体内システムの異常』『姿勢』『ストレス』などが原因となっている。
これらの大元の原因を治療いていくために大事なキーワードは【自律神経バランス】である。
自律神経が乱れることで様々な部分に支障が出て、症状や病気に繋がるために適した治療を行うことが必要です。
かい保健整骨院では将来の健康寿命を延ばしていけるように応援しています。
ぜひ早めに治療を!!!!
コメントを残す